(※当然内容が書かれています。)
変わったタイトルですけど、冒頭に説明が。
なんでも争いを起こすのは人の創造性なので、過去の創造性を持った人物を片っ端から消去しようとする近未来のお話。
中でも強い創造性を持った写楽という謎の人物をなかなか消去できないという筋立てです。
創造性のそういう捉え方もあるのか、と思いましたけど、そもそも争いというのは人間関係が普通に存在している以上起る所与のもので、それを克服するのが人の創造性であるというのが私の考え。
ただ、しなやかな心に基づいた真の創造性でないと争いを起こすことも多いでしょうね。
この創造性消去の構想は近未来のコンピューターが支配する世の中のものという設定。
機械的ということで言えば、現代の官僚主義的思考を極限まで突き詰めるとこういう創造性罪悪説に行きつくのかななどとも思います。
舞台裏スクリーンに日本の過去の創造性を持った芸術家の名前がずらっと並びますけど、やっぱり江戸時代は相当手厚い感じ。
未来の人たちは、創造という楽しみを奪われて幸せが根こそぎなくなった感じ。しかし、例えば政治的な決断を創造と呼んだりしますけど、どこら辺に創造の線引きをするんですかね?芸術活動がメインなのかな。
こうやってみると創造というものを単体として取り出して定義することの難しさに思いが至ります。
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